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娘はチーターの子とのトラブルで、心がずっと張りつめていました。
その影響なのか、 「頻尿」に悩んだ時期がありました。
学校や公民館など、家族のいない"外の世界"ほど、不安が強く出るようです。
トイレが汚れていると戸惑い、流れていないと「おえっ」となってしまう。
それでも行けるように、自分なりに頑張って向き合っていました。

娘は、学校に行くだけでもたくさんのことを背負っている。
そう思うと、HSPの私は胸がぎゅっとします。
娘の小さなSOS――私には何ができるだろう。
ほんの少しでも心が休まる時間を作ること。
いまの私には、それがいちばんのサポートだと思っています。
過覚醒と頻尿のつながり
過覚醒(Hyperarousal) とは、心と身体が警戒モードになっている状態。
敏感な子によくある反応で、小さな刺激に対して身体が「安心できない」と判断すると、
膀胱も敏感に反応してしまうんだそうです。
- 10分も経たずに不安になる
- 次のトイレの場所が気になる
- 間に合うかどうか心配になる
- トイレに行った回数が恥ずかしくなる
このように、心が小さなSOSを出すのです。
娘の頻尿は、ただの体の不調ではなく、"心の疲れ"とつながった反応なんだと…
娘の安心感につながる工夫
学校や公民館など、親がそばにいない場所ほど娘の不安は大きくなっていきました。
だから、私たちはこんなことを心掛けました。
① 行きたいだけ行けるようにする
我慢させるよりも 安心を優先できるように。
親が「行っておいで」と言ってあげることが安心の積み重ねだと思いました。
また、担任の先生に事情を説明して、学校での安心感も確保しました。

② トイレについて事前に共有
「~するけど、トイレは我慢しなくて大丈夫」「次は何分後にトイレの場所があるよ」
など、ただ知っているだけで、娘の不安はぐっと減るように感じました。
③ 自分で対処できる小さなアイテム
娘は、保育園の年長さんの頃から、トイレの汚さに敏感になり始めました。
娘の話によると、トイレの使い方が酷い子が多く、誰かの失敗したトイレに入らなければいけない場面は多々あり、自分で綺麗にするしかないのです。
学校側に許可をいただき、携帯用のトイレに流せる除菌シートを持たせることに。
これがお守りのように、1番の安心になりました。

頻尿への向き合い方
頻尿は、心の疲れと深くつながっています。
安心できる時間が増えると、「行きたい…かも」という感覚がゆるんでいくのです。

逆に、またトラブルがあったり、心が過覚醒に戻ると、頻尿もぶり返してしまいます。
娘の心の回復のためとはいえ、親も全てを受けとめてあげられるわけではないのです。
「え?また!?」「もう勘弁して~」と嘆きたいときもある。
そんな時があってもいいのです。
すぐになおるものではないからこそ、焦らず、気負わず…
私たちも少しずつ、生活に馴染み、それが安心につながっていきました。
少しずつ頻尿との付き合い方が見えてきて、自然と受け止められるようになるはずです。
親のいない場所でも安心を
母である私は、治そうと必死になるよりも、娘の気持ちに寄り添うことが大事でした。
安心感が回復の土台になる と言われているそう。

すぐに変わらなくても大丈夫。
小さな安心を積み重ねることで、娘は少しずつ心の元気を取り戻していく。
親のいない場所でも、"安心して過ごせる時間"が増えていくように、そっと寄り添っていきます。
ありがとうございました。
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子どもの"目の下のクマ"は心のSOS?HSPママの過覚醒と不安への寄り添い方
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娘とチーターの子のはじまりの記事です