![]()
私は、ドラマを見るのが好きです。
架空の物語であっても、人の感情が丁寧に描かれていると、自然と心が惹かれます。
登場人物が何を考え、何を感じ、どんな選択をして生きていくのか。
表情や仕草、言葉だけでなく、服装や部屋のインテリア、食べているものからも、つい想像してしまう。
そして、この物語を作った人たちは、何を伝えたかったんだろうと…
それは、HSPの私がママになってから自然と見つけた、自分の心を整えるための大切な時間でした。
最近の私は、子どもたちの出来事に向き合い続け、少し疲れていました。
今回は、そんな私が、心を整えていくお話。
ドラマを見る時間をきっかけに思い出した過去の恋愛と、そこから気づいた安心と結婚についても書いてみようと思います。
少しだけ、深呼吸できるような時間になれば嬉しいです。
ドラマを見る=心を整える
子育てに追われると、リアルタイムではなかなか見られない。
でも、気になるドラマは録画しておく。
すると不思議なことに、「今だな」というタイミングで、その録画を一気に見たくなる瞬間が訪れます。

子どもたちの心の整理や成長に向き合う毎日は、学びも多い。
でもその一方で、自分の心を整えることは後回しになり、HSPの私は、知らず知らずのうちに心をすり減らしてしまう。
そんなとき、ドラマを見ることは現実から逃げるためではなく、自分の感情を取り戻すための行動なのだと思います。
誰かの人生を追体験しながら、その人たちの迷いや成長の流れに、自分の心を重ねていく。
そうやって私は、ドラマの中で静かに心を整えているのです。
HSPママに響いたドラマ
今回まとめて見たのは、25年秋のドラマとして話題になった 『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。
正直、バズっていたことも知らないくらい、世間の反応からは距離のある生活をしていました。

このドラマは、日常の小さな違和感や気づきを丁寧に描いている。
「言葉にしなかった気持ち」に光を当ててくれる。
中でも印象に残ったのは、夏帆さん演じる主人公が放った「勝男さんには分からない」という言葉。
そこから彼女が「伝えること」「自分で選び、決めていくこと」を学んでいく姿に、昔の自分を重ねていました。
成長しているのに、失敗も繰り返し、どこか未熟さが残っているところも、とてもリアル。
HSPの人ほど、心に刺響く場面が多いドラマだと思いました。
思い出した過去の恋愛
ドラマを見ながら、ふと思い出したのは、今の旦那さんに出会う前の自分。
「嫌われてないかな」「どう思われているんだろう」当時の私は、相手の気持ちばかりを気にしていた。
今振り返ると、それは「好き」だったというより、自分に足りない何かを埋めようとしていた恋愛だったと思います。
相手の感情を優先しすぎて、自分がどうしたいのかが分からなくなっていた。
自分は透明人間になって相手を見ていただけ。
誰の隣にもいなかったのです。
足りなかったのは「自分」
私に足りなかったのは、「自分」だったのです。
中学生、高校生のころの私は、人間不信みたいになっていた。
「どうしたいか」より「どう思われるか」を優先してしまうクセがついたのは、この頃。
気づいたときには、本当の自分が分からなくなっていた。

あの頃の恋愛がうまくいかなかった理由は、自分を見失っていたから。
ドラマの中の主人公と同じように、「自分がどうしたいか」がなかったのです。
たった1つのぶれない自分軸
それでも、私の中にはたった一つだけ、ぶれない自分軸がありました。
―― 家族を作りたい
理由は分からないけれど、小さな頃からずっと心の奥にあった想いです。
「恋愛は向いてないかもしれない」と思いながらも、諦めきれなかったのは、その自分軸があったから。
このまま同じことを繰り返してはいけない。
私が変わらないといけない。
そう強く葛藤していた時期に出会ったのが、今の旦那さんでした。
安心が積み重なって、結婚へ
旦那さんは、驚くほどわかりやすくて、誠実で、こちらをまっすぐみてくれる人。
そして、知ろうとしてくれる人。
それまで、合わせることが当たり前になっていた恋愛。
最初は、自分で選ぶこと、決めることが怖くて、不安や戸惑いで心が重たくなりました。

でも、その時間もネガティブな感情を持たず、待ってくれた。
少しずつ、「自分は自分のままでいい」そう思えるようになっていった。
結婚は、何かを頑張った結果ではなく、安心が静かに積み重なった結果だったのだと思います。
HSPが恋愛で大切にしたいこと
HSPは人の気持ちに敏感だからこそ恋愛で疲れやすい。
だからこそ、
・自分の気持ちを後回しにしないこと
・安心できる人を選ぶこと
・疑わなくていい人を選ぶこと
これがとても大事。
自分を大切にできるようになって、やっと自分に合う人が見えるようになる。
結婚してみて分かったこと
…とはいえ、結婚してからはまた別の物語。
「結婚は、ゴールではない」とよく聞いていましたが、その言葉の通りでした。
「HSP妻 × ストレス知らず夫」
私と旦那さんは正反対だったのです。
同じ家で暮らしはじめると、価値観のズレがちょこちょこ顔を出しました。
価値観のズレは、今もあります。
でも、そのズレが、夫婦の絆を強くして、夫婦のかたちを作ってくれた。
今は、そんなふうに思えるのです。
「ドラマを見る時間」とは
結婚してからも、人生は続いていきます。
子育て、夫婦、日々の生活。
HSPの私にとって、心が疲れる瞬間は何度も訪れます。

そんなとき、ドラマを見る時間は、私を私に戻してくれる時間です。
周りに気を遣いすぎて、自分を見失いかけたときに、静かに思い出させてくれる。
過去の恋愛を振り返って気づいたことも、今の自分を守るために、ちゃんとつながっている。
ゆっくり、自分を大切にしていきたいです。
ありがとうございました!
関連の記事はこちらから
完璧でなくていい自分へ|HSPママが見つけた、"ゆるめる"小さな習慣
HSPママの私が、毎日を生きやすくする「完璧をゆるめる5つの習慣」をまとめています。