
3人の子供を育てている、くままです。
私は、「HSP」という気質を持っています。
この記事に興味を持ってくださった方の中には、自分は「HSP」なのではないか?と考えている方が多いかもしれません。
皆さんは、何がきっかけで「HSP」という言葉に辿り着きましたか?
私が「HSP」という言葉に出会ったきっかけは、娘の「不登校」でした。
Instagramで「不登校」について検索するようになった頃、「HSP」「HSC」という言葉が入った投稿が頻繁に表示されるようになったのです。
このブログ記事では
私が「HSP」を自己受容するまでのことをお話したいと思います。
私って「HSPなのかな?」と考えている方に、「HSP」の自己受容の1つの例として参考になれば嬉しいです。
ちなみに、私は以下の4つのステップを踏んでいきました。
- HSPに関する情報を集める
- HSPの特徴に当てはまるか調べる
- 信頼できる人に相談する
- 自分を大切にする
まずは、「HSP」「HSC」について知ることから始まりました。

病気なの?
「HSP」とは
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、
1996年にアメリカの心理学者であるエイレン・N・アーロン博士が提唱した言葉で、「人一倍繊細な人」のことです。
全人口の15~20%、約5人に1人は、HSPと考えられているそうです。
「HSC」とは
Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略で、「人一倍繊細な子」のことです。
「HSP」は病気?
「HSP」は病気ではなく、生まれもった「気質」です。
「気質」とは関わる人や環境によって変化していく「性格」とは異なり、先天的なもののため変えることはできません。
そのため、「HSP」の気質とうまく付き合って生きていきていくことが大切になります。

どんなことに「人一倍繊細」なんだろう?
HSPの特徴とは
アメリカの心理学者アーロン氏によると、HSPの特徴は4つあるそうです。
Depth of processing
物事を深く処理する
Overstimulated
刺激を過剰に受けやすい
Emotional reactivity and high Empathy
感情的な反応と共感力が強い
Sensitivity to Subtleties
些細な刺激を察知しやすい
この頭文字をとって、DOES(ダズ)と呼ばれています。この4つの特徴のうち、1つでも当てはまらない場合はHSPではないと考えられているそうです。
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
D 物事を深く処理する
・1を聞いて、10のことを考える
・お世辞や嘘を見抜き、真意に気づく
・あれこれ考え、物事に慎重になる
・LINEやメールに時間がかかる
さまざまな観点から物事を考えられるため、危険予知やリスク管理に長けています。
O 刺激を過剰に受けやすい
・人混みや大きな音が苦手
・些細なことに傷つき、忘れられない
・見られながらの作業が緊張する
・他者との時間は楽しいが、気疲れしてしまい帰宅後にどっと疲れる
その場の雰囲気や相手の感情、気候の変化などに対しても敏感に反応します。
E 感情的な反応と共感力が強い
・人が怒られていると、自分も落ち込む
・相手に同調し、無理をしてしまう
・登場人物に感情移入し、号泣する
・幼児や動物の気持ちも、手にとるように察することができる
何が自分の本音だったのか、見失ってしまうことがあります。
S 些細な刺激を察知しやすい
・洋服のタグや、素材が気になる
・強い光やにおいが苦手
・添加物やカフェインが苦手
・サイレンなどの激しい音や時計の針などの小さな音が気になる
感覚の鋭さにより、周囲が気になり、注意散漫になってしまうことがあります。
ここに書いたものは、ほんの一部でしかありません。様々な書籍やウェブサイト、ブログ、SNS等で具体例が紹介されており、無料の診断テストなどもありました。
「HSP」は、発達障害や適応障害の症状と似ている部分があり、自己診断が難しいそうです。情報が溢れているからこそ、慎重に情報収集をしていただければと思います。

だけど、思い込みの可能性もあるかも…
私は、繊細さん?
自分が「HSP」に当てはまるよう、思い込んでしまっているのでは?という考えもあり、調べたからといって、すぐ自己受容することは出来ませんでした。
考えても考えても、自分のことはよく分からないもの。そこで、周囲の人に聞いてみることにしました。
まず最初に、「HSP」「HSC」という言葉を知らなかった家族に聞いてみました。



旦那さんや両親からは、真逆で見られていたようです。
ですが、「HSP」について説明すると、「そう言われてみれば…」という反応でした。
次に、「HSP」「HSC」について知っている人に聞いてみたいと思いました。
不登校の相談にのってもらっていた、子育て支援センターの職員さんと小学校の保健室の先生なら知識があるのではと考えました。

自分は「HSP」で、娘は「HSC」なのかな?と思うのですが。
当てはまりそうだなと思ってたの!

知識のある他者からは「HSP」と思われていたことが分かりました。自分の知らない自分を知られていたようで、少し恥ずかしかったです。
私の場合、内と外での在り方が大きく違うため、家族と周囲の人からの見られ方の違いが生じたのだと思います。(このことについては、また別の記事で書きたいと思っています。)
少数ではありますが、信頼出来る他者の意見もあり、自分は「HSP」の気質を持つのだと認めることが出来ました。
私は、繊細さん!
自分が「HSP」であると認めたとき、小さな頃から感じてきた、言葉にならない「生きづらさ」や「違和感」も「気質」として認めてあげることができました。

繊細さんなんだ!
「HSP」をポジティブに受け入れることが出来たのは、大きなターニングポイントになったのではないかと思います。知れば知るほど、自分の取扱説明書をもらったような気持ちになりました。
最後に
このような流れで、私は「HSP」を知り、自己受容していきました。実際は、もの凄く時間をかけています。
「HSPなのかな?」と考えている方は、自分が納得出来るまで情報収集をしたり、自己分析をしたり、周囲の人や専門家の方に意見を聞いたりしてみてください。
「HSP」であっても、そうでなくても、自分を知り、理解することは、自分を大切にすることに繋がると思います。
おまけ
私は、HSPについてより理解を深めるため、本を購入しました。
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一生幸せなHSCの育て方 「気が付き過ぎる」子どもの日常・学校生活の「悩み」と「伸ばし方」を理解する [ 杉本景子 ]
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この本を選んだ理由は、私の子供がHSCに当てはまるのであれば、不登校と向き合うためのヒントになるのではないかと考えたからです。
実際に読んでみると、幼少期の自分にも当てはまり、「そうそう!」と頷いてしまう取扱説明書のような本でした。
また、子供の不登校に向き合う際の視野を広げるきっかけにもなりました。
私のように、自分の読みやすい本を手に取ってみるのもおすすめですよ!