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トラブルから学ぶ、子どもたちの成長の物語|HSC娘が少しずつ取り戻した心

子どもたちの成長の物語

 

チーターの子とのトラブルで涙を流した日のことを書きました。

実は、その出来事から、娘はしばらく学校に行けなくなりました。

 

「優しい子ほど、傷つきやすい」

これは、多くのお母さんが心の奥で静かに抱えている悩みだと思います。

 

娘はHSC気質で、小さな刺激にも心が強く揺れます。

HSPママだからこそ、娘の痛みがよくわかる。

でも、同時に「どう支えればいいのか」悩むことも多いです。

 

今日は、チーターの子とのシール交換トラブルのあと、娘がどう学校に戻っていったか…

その間にあった、学校カウンセラーとの練習・先生の言葉・子どもたちの優しさ・私の葛藤をまとめました。

同じように悩むお母さんへ、少しでも届きますように。

 

涙を流した日からの一歩

学校に行けない日が続けば続くほど、娘はどこかしんどそうな顔をしていました。

心の疲れを取り除かなければ、いつまでもしんどいままなのです。

 

外の世界と娘をイメージ

 

娘にとって、外の世界は自分を傷つけるものになってしまっている。

だからこそ、外の世界の人からの言葉は、きっと視野を広げてくれるはず…

そんな思いから、私は「親以外の大人と話す機会を」と考えました。

 

そこで、以前お世話になったことのある学校カウンセラーさんのことを思い出し、

○○先生が、どんなアドバイスをくれるか聞いてみるのはどう?と娘に伝えました。

 

すると娘は、最初は「恥ずかしい…」と言いましたが、少し考えて「やっぱり話す!」と言ったのです。

一歩進めそうな、そんな明るい表情でした。

 

「NO」という練習

自分で話す?ママが話す?―― 自分で。

カウンセラーさんと2人がいい?―― ママもいて!

ママは隣で聞いてるね。―― ママも手伝ってね。

 

車の中での会話

 

そんなことを車の中で決めてもらいながら向かいました。

私が言い出したことではありましたが、娘にとって、自分で決めて進む道であって欲しかったのです。

 

カウンセラーさんはとても優しく、娘の話を丁寧に聞いてくださいました。

そしてこう言いました。

 

「残念なことにね…チーターのような子には、これから先も出会うの。

あなたはすっごく優しい子。それは素敵なこと。でもね、

あなたがNOと言わないことで、その子をモンスターにしてしまっているの。

自分のためにも、相手のためにもNOと言っていいんだよ。」

 

そして実際に娘と一緒に練習してくれました。

繰り返し練習することで、「NOって言えたから大丈夫」と娘を励ましてくださいました。

娘の表情がゆるみ、笑顔が見えました。

 

"自分軸の芽"が元気を取り戻した

 

それでも学校にはまだ行けませんでしたが、

心の底にある小さな"自分軸の芽"が元気を取り戻したようでした。

 

気持ちを動かす、次への行動

下校後のトラブルだったこともあり、娘は、担任の先生に話さないと決めていました。

そして、私もその気持ちを尊重していました。

 

けれど、少し元気を取り戻した娘の様子を見て、「今気持ちを動かなければ――」そう感じました。

ここで、きっと担任の先生がパワーをくれるはず。

担任の先生は太陽のような、パワーを周りに与えてくれるような先生。

 

太陽のような担任の先生にパワーをもらう娘

 

学校カウンセラーさんと話す前の娘には、そのパワーを受け取る元気はありませんでした。

でも今なら、太陽のようなパワーが、娘のエネルギーになる気がしたのです。

 

学校カウンセラーさんに話してどうだった?

―― ちょっとすっきりした!

担任の先生には、今も話したくない?

学校カウンセラーさんみたいに、すっきりする言葉をくれるかも。

―― ちょっと話したい。

 

担任の先生もすぐに時間を作ってくださり、

学校カウンセラーさんの時と同様に、娘に決めてもらいながら進めました。

そして娘は、チーターの子とのトラブルを紙に書いて渡すことにしました。

 

別の子とのトラブル

先生は丁寧に読んでくれ、

その上でチーターの子が、ひつじの子とも同じようにトラブルを起こしていたことを教えてくれました。

ひつじの子は涙を流し、親同士の話し合いになったそう。

 

ひつじの子のお母さんは、

「涙が出たら親が出ると決めている。ごめんなさいがあってこそ進める。」

チーターの子のお母さんは、

「子どもの世界は子どもで解決を。嫌われて気づけるなら嫌われたらいい。」

 

それぞれの子どもを想う気持ちは一緒。

ただ、考え方、育て方、親としての距離の取り方、そういう部分が違うだけ。

 

ひつじの子のお母さんの気持ちはおさまらなかったはず。私も同じように思う。

――「その学びに、悲しむ相手がいる」

でも、チーターのお母さんの気持ちはより強くなったのかもしれない…

――「言われて謝るのではなく、自分で気づかなければ変わらない。」

 

そして、担任の先生が言ってくれたこと…

「学校に来れないのは悔しい。

何も悪いことをしていないのに、おかしい!」

その言葉で、涙が出ました。

 

娘やひつじの子は、相手を悲しませたらごめんなさいが出来る。

それは、チーターの子の何歩も先を進んでいる。チーターの子は、まだ学びの途中。

 

納得いかないかもしれないけれど、カウンセラーさんの言うように、きっとこの先、理不尽なことはたくさんある。

その時に、自分が損したり、1人で悲しむ選択をしないで欲しい。

 

もちろん、チーターの子は、必ず自分で学ばないといけない時がくる。その時、自分がしてきたことが分かるはず。

――そんな話をしてくださいました。

 

担任の先生から、親子でパワーをもらったように感じました。

 

子どもたちの心の奥の優しさ

その放課後、担任の先生から連絡が入りました。

 

担任の先生からの電話

 

トラブルが続いていることも踏まえ、

「学校外のことであっても、誰かが悲しむようなやり取りはしてはいけない」

そう、子どもたちに改めて伝えてくださったそうです。

 

そして、その担任の先生の話をきっかけに、トラブルを見ていた子たちが、ずっと胸にしまっていた気持ちを伝えてくれたそうです。

 

「悲しそうだったのに、何も言ってあげられなかった。

そのあとも聞いていいか分からなかった。」

「声をかけたけど、○○ちゃんが振り向かなかった。

嫌なことをされていたのを見たのに、何も出来なかった。

あの日から、○○ちゃんのことが気になってた。」

 

その言葉を先生はこう返してくれたそうです。

「それは悪いことじゃないよ。気づけたことがすごいよ。

もしまたあったら、守ってあげてね。

自分が傷つくような無理はしなくていいよ。

その時は先生に言ってくれたら、先生が守るから大丈夫。」

 

子どもたちは、心の奥に優しさを持っているんだ…

そして、その感情をどう行動にうつしていくかを学んでいる。

そのことを知ることが出来て、私は胸がじんわりあたたかくなりました。

娘も、安心したような、嬉しそうな表情をしていました。

 

「嫌だ」と言えた、小さな一歩

その日の夕方、そのうちの1人の子が娘に声をかけてくれました。

その子は、私と目が合った瞬間、「大丈夫だよ」という表情をしてくれたように感じました。

 

ですが、そこにはチーターの子もいました。

チーターの子は、周囲に合わせるように満面の笑みで手を振ってきました。

そこにはひつじの子もいました。

娘は少しためらい、後ろを向きました。

 

でも――

娘も、お友達を信じたのです。お友達の心に優しさがあることを知ったから。

そして、ひつじの子と同じように再び向き合うことを選んだのです。

あの日と同じではない、少し強くなった自分で…

 

友達のもとに走っていった娘

 

その日、そして次の日――

またシール交換をしようと言われました。

でも娘は「嫌だ」と言えたのです。

「返してもらってないから、できない。」

何度も断り続けることができました。

 

するとチーターの子は、何も言わなくなりました。

小さな一歩だけど、娘にとってはとても大きな自分を守る力でした。

 

"学びの途中"の部分

その後の公園遊びの中で、

チーターの子が、息子に向かってゴミを投げてしまったことがありました。

驚いた顔をしてゴミを見つめていた息子。

 

私は、感情を抑えつつ、すぐに伝えました。

「何で○○にゴミを投げたの?」

チーターの子は、驚いた表情。

 

「○○は大切な子どもだから、ゴミを投げられて悲しい気持ちになった。」

「○○に謝ってほしい。どうかな?」

バツの悪そうな顔になり、最後は「ごめんね」と言えました。

そして息子が、「いいよ」と伝えました。

 

そのあと、チーターの子は、私にくっついて回るのです。

機嫌をうかがうような、「私を見て」というような、ちょっと複雑な甘え方を見せてきました。

そして、「なんで〇〇ちゃん学校こなかったの?」と聞いてきました。

 

何か意味がありそうな、話しかけてくる子供のイメージ

 

これはどう振る舞い、どう答えたら正解なのだろう。

娘は悲しい思いをした…

私は怒っている…

でも、この子を許すも許さないも娘が決めること…

 

私は、娘にとっても、この子にとっても私が入らないことが大切だと思いました。

だから、「悲しいことがあったの」それだけを答えました。

 

すると彼女は、「え?何?」と何度も聞いてきました。

「あなたのせいではないよ」と言って欲しそうに…

 

ようやく諦めたチーターの子は、「〇〇ちゃん頑張ってるからまあいいよ」と、なんだか不思議な言葉を返しました。

私は心の中で"この子も、いま学びの途中なんだ"と感じました。

 

相手に伝えない選択

チーターのお母さんに会ったとき、私は迷いました。

チーターの子には話さないと決めたけれど、親同士の間はどうするか…

今回のことを言うべきか、言わないべきか。

 

チーターのお母さんは、

優しく、でも時には厳しく、チーターの子ににたくさん声をかけていました。

 

見ていないわけじゃない。

突き放しているわけでもない。

この親子も、きっと必死に「気づく力」を育てている最中なのだと思いました。

だから、今回は言わない選択をしました。

 

「気づく力」を育てる途中

 

もしかしたら、これも相手の事情を勝手に受け止めてしまっただけかもしれません。

でも、そっとチーターのお母さんに近寄り、赤ちゃんを見せてもらっている娘の姿を見て、これでいいと感じたのです。

 

HSPの私は何ができる?

娘は、学校に行くことだけでもたくさんのことを背負っている。

HSCの娘へ、HSPの私は何ができるのだろう…

 

今回の出来事を通して、HSCの娘が外の世界の出来事で傷つき、外の世界の声で乗り越えていく姿をみることができました。

私は、娘の強さと、子どもたちの優しさ、大人たちの支えから、たくさんの学びをもらいました。

 

「嫌い」と言えたあの日のように、娘は少しずつ、自分を守る力を身につけている。

 

安心できる居場所として

 

私にできることは、娘の心が安心できる居場所であり続けること。

娘の視野が狭くなったときに、外の世界をみせてあげることなのだと思います。

自分で学び、自分で成長していく――私自身もそうであったように。

 

くまま
最後まで読んでくださり、

ありがとうございました。

 

≪ 前回の記事はこちらから

娘の"許す勇気"に気づかされた。HSPママが学んだ"守る"と"信じる"のちがい

 

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